気分障害 とは | 意味・まとめ by wikiSmart ウィキスマート

気分障害の分類_wikismart_ウィキスマート 心理学
出典:はたらく人の保健室
心理学

気分障害(きぶんしょうがい、英: mood disorder)は、気分に関する障害を持つ精神障害の一群である。世界保健機関の『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』第10版(ICD-10)においては感情障害(かんじょうしょうがい)と記述される。

ある程度の期間にわたって持続する気分(感情)の変調により、苦痛を感じたり、日常生活に著しい支障をきたしたりする状態のことをいう。うつ病と双極性障害など広範囲な精神的疾病がこの名称にあてはまる。

精神疾患の主要な分類法であるICD-10とDSM-IVの両者において用いられている語であり、この2者間で細かい分類の仕方は異なるものの含まれる概念はほぼ同一である。

分類

大うつ病(だいうつ) うつ状態のみのもの。
気分変調性障害 うち軽いうつ状態を繰り返すもの。
双極性Ⅰ型障害 1回でも躁状態が現れたもの。
※この人々はいずれ軽いうつ状態もしくはうつ状態の状態になるといわれ、純粋に躁状態のみの患者はほとんど存在しない。
双極性Ⅱ型障害 軽い躁状態とうつ状態が存在するもの。
気分循環性障害 軽い躁状態と軽いうつ状態を繰り返すもの。
その他(新しいタイプのうつ病等) 上記に当てはまらないもの。

うつ病(抑うつ症候群)

大うつ病性障害は、大うつ病、単極性うつ病、臨床的うつ病とも呼ばれる。大うつ病性障害の患者は、1回またはそれ以上の大うつ病エピソードを経験する。初回のエピソード後に、「大うつ病性障害(単一エピソード)」と診断される。1回以上のエピソードを経験すると、診断は「大うつ病性障害(反復性)」となる。躁状態の期間のないうつ病は、気分が低い側の「極」にとどまっており、双極性障害のように高く躁的な側の「極」に上がらないという意味で、「単極性」うつ病と記述されることがある[2]。現時点では、ヨーロッパで行われた疫学的研究から、世界の人口の概ね8.5%がうつ病性障害であろうと示唆されている。特定の年齢の集団がうつ病から免除されることはなさそうである。母親から分離された生後6ヶ月の乳児にもうつ病が出現したという研究報告がある[3]。

うつ病性障害[4]はプライマリ・ケアや総合病院の現場でも頻繁に見られるが、見逃されることも多い。未認知のうつ病性障害は回復が遅れたり、身体的疾患の予後を悪化させる可能性があるため、すべての医師がこの状態を認識することができ、軽症な症例を治療し、専門的治療の必要な患者を見分けることができるようになることが重要である[5]。

持続性抑うつ障害(気分変調症)

持続性抑うつ障害(気分変調症)は、抑うつ気分が2年間以上続くの精神障害である。持続性抑うつ障害と診断された人は、大うつ病と比べてそれほど症状が深刻でないこともあるが、症状が2年間続くことが持続性うつ病性障害とみなされる。

典型的には、症状が青年期から潜行性に始まり,年単位または十年単位で持続することがある。基礎疾患として不安症、物質使用障害*、または境界性パーソナリティ障害を有している可能性が高い。

*物質使用障害:
一般に物質の使用により問題が生じているにもかかわらず、その使用を続ける行動パターンがみられるものである。
関係する物質は、以下のような物質関連障害の典型的な原因として知られる10種類の薬物のいずれかであることが多くなっている。
・アルコール
・抗不安薬と鎮静薬
・カフェイン
・大麻( マリファナと合成カンナビノイドを含む)
・幻覚剤(LSD、フェンシクリジン、シロシビンなど)
・有機溶剤(塗料用シンナーや特定の接着剤など)
・オピオイド(フェンタニル、モルヒネ、オキシコドンなど)
・中枢刺激薬( アンフェタミンや コカインなど)
・タバコ
・その他( タンパク同化ステロイド、その他のよく乱用される物質など)
これらの物質は、いずれも脳の報酬系を直接活性化し、快感をもたらす。

産後うつ

産後うつは、出産後に多くの女性が経験する「マタニティ・ブルー」(比較的軽い抑うつ・不安症状で、通常出産後2週間以内に治る)よりもはるかに深刻なもので、妊娠中または出産後に本格的な大うつ病を経験する(産後うつ病)。産後うつに伴う極度の悲しみ、不安、疲労の感情により、新米の母親は自分自身や赤ちゃんのために日常的なケアを行うことが困難になる場合がある。

また、産後の性ホルモンの変動がうつ病と関連していると考えられている。

妊娠中および産褥期の血中女性ホルモンの変動_wikismart_ウィキスマート

妊娠中および産褥期の血中女性ホルモンの変動

産後うつ病を早期に発見する方法としては、イギリスで開発された「エディンバラ産後うつ病自己調査票(Edinburgh Postnatal Depression Scale:EPDS)」がある。1987 年にCoxらが開発した自己記入式質問紙であり、原版は英語ですが、現在、58 ヶ国語の翻訳版が作成され、国際的に広く普及している。

日本語版 EPDS

ご出産おめでとうございます。ご出産から今までのあいだにどのようにお感じになったかをお知らせ下さい。今日だけでなく、過去 7日間にあなたが感じられたことに最も近い答えにアンダーラインを引いてください。必ず10項目に答えてください。

例)幸せだと感じた。
はい、常にそうだった
はい、たいていそうだった
いいえ、あまり度々ではなかった
いいえ、全くそうではなかった

“はい、たいていそうだった”と答えた場合は過去7日間のことをいいます。この様な方法で質問にお答えください。
〔質問〕

1.笑うことができたし、物事の面白い面もわかった。
(0)いつもと同様にできた
(1)あまりできなかった
(2)明らかにできなかった
(3)全くできなかった

2.物事を楽しみにして待った。
(0)いつもと同様にできた
(1)あまりできなかった
(2)明らかにできなかった
(3)全くできなかった

3.物事が悪くいった時、自分を不必要に責めた。
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、時々そうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった

4.はっきりとした理由もないのに不安になったり、心配した。
(0)いいえ、そうではなかった
(1)ほとんどそうではなかった
(2)はい、時々あった
(3)はい、しょっちゅうあった

5.はっきりとした理由もないのに恐怖に襲われた。
(3)ほとんどそうではなかった
(2)はい、時々あった
(1)はい、しょっちゅうあった
(0)いいえ、そうではなかった

6.することがたくさんあって大変だった。
(3)はい、たいてい対処できなかった
(2)はい、いつものようにはうまく対処しなかった
(1)いいえ、たいていうまく対処した
(0)いいえ、普段通りに対処した

7.不幸せなので、眠りにくかった。
(3)はい、ほとんどいつもそうだった
(2)はい、ときどきそうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった

8.悲しくなったり、惨めになった。
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、かなりしばしばそうだった
(1)いいえ、あまり度々ではなかった
(0)いいえ、全くそうではなかった

9.不幸せなので、泣けてきた。
(3)はい、たいていそうだった
(2)はい、かなりしばしばそうだった
(1)ほんの時々あった
(0)いいえ、全くそうではなかった

10.自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。
(3)はい、かなりしばしばそうだった
(2)時々そうだった
(1)めったになかった
(0)全くなかった

※() 内は点数
※著作権は、英国王立精神科医学会(Royal College of Psychiatrists)に帰属する
※EPDSを施行しただけで産後うつ病を診断することはできないず、区分点以上の点数となった対象者には、改めて診断面接を行う必要がある。

月経前不快気分障害

月経前不快気分障害は、月経周期に明らかに関連した気分および不安症状が生じる病態で、月経前期に発症して、月経終了後は無症状である。過去1年間にわたって、ほとんどの月経周期で症状が認められる必要がある。

臨床像は 月経前症候群と類似するが、より重症であり、臨床的に意味のある苦痛、社会的もしくは職業的機能の著明な障害を引き起こす。本疾患は初経後のいつでも発症する可能性がある;閉経が近づくにつれ悪化することがあるが、閉経後は終息する。閉経前女性における任意の12カ月有病率は2~6%と推定されている。

月経前不快気分障害を診断するには、患者が月経前の1週間に5つ以上の症状を呈する必要がある。症状は月経開始後数日以内に寛解し始め、かつ月経終了後の1週間で軽微になるか消失しなければならない。

以下の症状が1つ以上含まれていなければならない:

  • 著明な気分変動(例、突然悲しくなったり、涙が出たりする)
  • 著明な易怒性もしくは怒り、または対人関係の摩擦の増加
  • 著明な抑うつ気分、絶望感、または自虐的思考
  • 著明な不安、緊張感、または感情の高ぶり

さらに、以下の症状が1つ以上認められなければならない:

  • 普段の活動における興味の減退
  • 集中困難
  • 気力減退または疲労感
  • 著明な食欲の変化、過食、または特定の食物への渇望
  • 過眠または不眠
  • 圧倒される感覚または制御不能な感覚
  • 乳房の圧痛または腫脹、関節痛、筋肉痛、腹部膨満感、体重増加などの身体症状

精神病性うつ病(妄想性うつ病)

精神病性うつ病(妄想性うつ病)は、重度のうつ病に加え、心を乱す誤った固定観念 (妄想) を持ったり、聞いたり見たりできない不快なものを聞いたり見たりする (幻覚)など、の何らかの精神病を持つ人が発症する。

「精神病」は、妄想、幻覚、まとまりのない発語、ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動などにより、現実を正しく認識する能力が著しく障害される疾患であり、こうした症状を「精神病症状」、こうした特徴を「精神病性」という。

精神病の症状には通常、罪悪感、貧困、病気などの妄想などうつ病に関連している。

精神病性障害は以下の3つに大別される。

  • 身体疾患に関連する精神病性障害:
    (頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍、脳炎など、原因が中枢神経の障害による場合は器質性精神病性障害、それ以外は症状性精神病性障害と呼ばれる)
  • 精神作用物質の使用による精神性障害:
    (精神作用物質としてはアルコール、大麻類、幻覚薬、吸入剤、コカインなどがあり、アルコール精神病、覚せい剤精神病などと呼ばれることもある。その他に医薬品が精神作用物質に該当する場合もある。)
  • 身体的基盤が明らかでない精神病性障害:
    (原因となる身体疾患もなく、精神作用物質の使用によるものではない場合、症状やその持続期間に応じて、統合失調症、持続性妄想性障害、急性一過性精神病性障害、感応性妄想性障害、統合失調感情障害などが該当する)

精神病性うつ病(妄想性うつ病)は、抗うつ薬の単独治療では反応が乏しく、電気痙攣療法、経頭蓋的磁気刺激療法、抗うつ薬と定型抗精神病薬などによる治療が行われる場合がある。

季節性感情障害(SAD)

季節性感情障害(SAD)は、自然光の少ない冬季にうつ病を発症することを特徴とする。このうつ病は、一般に春から夏にかけて回復する。冬季うつ病は季節性感情障害の一種であり、一般的に社会的引きこもり・睡眠時間の増加・体重増加を伴い毎年再発する。

その他

DSM-5の診断分類に新しく追加された他のタイプのうつ病性障害の例としては、重篤気分調節症(小児および青年に診断される)および月経前不快気分障害(PMDD)などがある。

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害はうつ病とは異なるが、双極性障害の患者が大うつ病の基準を満たすような極端に気分低下を経験する(「双極性うつ病」と呼ばる)。しかし、双極性障害の患者は、うつだけでなく「躁状態(そうじょうたい)」と呼ばれる極度に高揚した状態 (多幸感または過敏性) や、躁よりも程度の軽い「軽躁状態」と呼ばれる状態も交互に経験する。

物質誘発性気分障害

気分障害は、その病因が向精神薬やほかの化学物質の直接の生理作用にさかのぼることが可能な場合、あるいは物質の毒性や離脱と同時に生じた気分障害は、物質誘発性に分類される。物質関連障害の一種である。物質誘発性気分障害は、躁、軽躁、混合、あるいはうつ病エピソードの特徴を有する。多くの物質は多様な気分障害を生じさせることができる。例として、アンフェタミン、メタンフェタミン、コカインのような覚醒剤は躁や軽躁、混合状態、うつ病のエピソードの原因となることが可能である。

DSM-5では、物質・医薬品誘発性抑うつ障害、物質・医薬品誘発性双極性障害および関連障害に分けられる。

アルコール誘発性気分障害

アルコール依存症を伴う大量飲酒者や患者では、大うつ病性障害が高確率で生じる。アルコールの乱用と抑うつの発症が、先行する抑うつの自己治療的なものであるかについては議論があった。しかし最近の研究は、いくつかの事例では事実そうであり、アルコールの乱用は大量飲酒者の多くが抑うつを発症する直接の原因になると結論している。参加者の生活上のストレスの多い出来事の間、気分不快尺度を用いて評価された研究が行われた。さらに、逸脱集団への加入、失業、パートナーの物質の使用とその刑罰が評価された。その結果、アルコールに関連した問題として高い自殺率があった。詳細な患者の既往歴によりアルコールの摂取に関連しない抑うつと、アルコール誘発性抑うつとを区別することは可能である。アルコール乱用関連の抑うつと他の精神的問題は、脳内化学物質の歪みに起因する可能性があり、断酒後に誘発される傾向がある。

ベンゾジアゼピン誘発性気分障害

バリウムやリブリウムのようなベンゾジアゼピン系の長期間の使用は、抑うつに関与したり、アルコールの脳における影響に類似している可能性がある。

大うつ病性障害はまた、遷延性離脱症候群の一部あるいはベンゾジアゼピン系の慢性的な使用の結果として発症する。ベンゾジアゼピン系は、不眠症、不安、筋肉痙攣の治療に広く用いられる医薬品である。アルコールと併用した場合、セロトニンやノルアドレナリンの濃度の増加のような神経化学上のベンゾジアゼピン系の作用で、抑うつを増す反応があると考えられている。大うつ病性障害は、ベンゾジアゼピン系の離脱症状の一部として生じる可能性がある。ベンゾジアゼピン系の依存症を有する患者における長期間の調査研究において、2人にだけ先行した抑うつ障害があり、長期にわたるベンゾジアゼピン系医薬品により10人の患者(20%)に過量摂取があった。段階的に離脱する計画から1年後、さらなる過量摂取をした患者はいなかった。ベンゾジアゼピン系からの離脱の結果である抑うつは、通常は数か月後に治まるが、少数の例では6〜12か月にわたり存続する可能性がある。

ICD-10における気分障害

ICD-10における気分障害_wikismart_ウィキスマート

出典:看護roo!

WHOによる疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD-10)では、以下のように小分類される。

  • (F30) 躁病エピソード
  • (F31) 双極性障害
  • (F32) うつ病エピソード
  • (F33) 反復性うつ病性障害
  • (F34) 持続性気分(感情)障害
  • (F38) その他の気分(感情)障害
  • (F39) 詳細不明の気分(感情)障害

DSM-5(DSM-V)における気分障害

DSM-3の「感情障害」の名称がDSM-4で「気分障害」に名称が変更された。さらにDSM-5では「気分障害」の総称が廃止され、「双極性障害および関連障害群」、「抑うつ障害群」に分類された。

双極性障害および関連障害群(Bipolar and Related Disorders)

    • Specify 特定せよ
      • With anxious distress 不安性の苦痛を伴う
        (specify current severity:mild, moderate, moderate‒severe, severe)(現在の重症度を特定せよ:軽度、中等度、中等~重度、重度)
      • With mixed features 混合性の特徴を伴う
      • With rapid cycling 急速交代型
      • With melancholic features メランコリアの特徴を伴う
      • With atypical features 非定型の特徴を伴う
      • With mood‒congruent psychotic features 気分に一致する精神病性の特徴を伴う
      • With mood‒incongruent psychotic features 気分に一致しない精神病性の特徴を伴う
      • With catatonia 緊張病を伴う
      • With peripartum onset 周産期発症
      • With seasonal pattern 季節型
  • BipolarⅠDisorder 双極Ⅰ型障害
    • Current or most recent episode manic 現在または直近のエピソードが躁病
      • Mild 軽度
      • Moderate 中等度
      • Severe 重度
      • With psychotic features 精神病性の特徴を伴う
      • In partial remission 部分寛解
      • In full remission 完全寛解
      • Unspecified 特定不能
    • Current or most recent episode hypomanic 現在または直近のエピソードが軽躁病
      • In partial remission 部分寛解
      • In full remission 完全寛解
      • Unspecified 特定不能
    • Current or most recent episode depressed 現在または直近のエピソードが抑うつ
      • Mild 軽度
      • Moderate 中等度
      • Severe 重度
      • With psychotic features 精神病性の特徴を伴う
      • In partial remission 部分寛解
      • In full remission 完全寛解
      • Unspecified 特定不能
    • Current or most recent episode unspecified 現在または直近のエピソードが特定不能
  • BipolarⅡDisorder 双極Ⅱ型障害
    • Specify current or most recent episode 現在または直近のエピソードを特定せよ
      • Hypomanic 軽躁病
      • Depressed 抑うつ
  • Cyclothymic Disorder 気分循環性障害
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • With anxious distress 不安性の苦痛を伴う
  • Substance/Medication‒Induced Bipolar and Related Disorder 物質・医薬品誘発性双極性障害および関連障害
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • With onset during intoxication 中毒中の発症
      • With onset during withdrawal 離脱中の発症
  • Bipolar and Related Disorder Due to Another Medical Condition 他の医学的疾患による双極性障害および関連障害
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • With manic features 躁病の特徴を伴う
      • With manic‒ or hypomanic‒like episode 躁病または軽躁病類似エピソード
      • With mixed features 混合性の特徴を伴う
  • Other Specified Bipolar and Related Disorder 他の特定される双極性障害および関連障害
  • Unspecified Bipolar and Related Disorder 特定不能の双極性障害および関連障害

出典:『精神神経学雑誌 第 116 巻 第 6 号(2014) 429‒457 頁』

抑うつ障害群

    • Specify 特定せよ
      • With anxious distress 不安性の苦痛を伴う
      • With mixed features 混合性の特徴を伴う
      • With melancholic features メランコリアの特徴を伴う
      • With atypical features 非定型の特徴を伴う
      • With mood‒congruent psychotic features 気分に一致する精神病性の特徴を伴う
      • With mood‒incongruent psychotic features 気分に一致しない精神病性の特徴を伴う
      • With catatonia 緊張病を伴う
      • With peripartum onset 周産期発症
      • With seasonal pattern 季節型
  • Disruptive Mood Dysregulation Disorder 重篤気分調節症
    • temper outbursts かんしゃく発作
  • Major Depressive Disorder うつ病(DSM‒5)/大うつ病性障害
    • Single episode 単一エピソード
      • Mild 軽度
      • Moderate 中等度
      • Severe 重度
      • With psychotic features 精神病性の特徴を伴う
      • In partial remission 部分寛解
      • In full remission 完全寛解
      • Unspecified 特定不能
    • Recurrent episode 反復エピソード
  • Persistent Depressive Disorder(Dysthymia) 持続性抑うつ障害(気分変調症)
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • In partial remission 部分寛解
      • In full remission 完全寛解
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • Early onset 早発性
      • Late onset 晩発性
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • With pure dysthymic syndrome 純型気分変調症候群を伴う
      • With persistent major depressive episode 持続性抑うつエピソード(DSM‒5)を伴う
      • With intermittent major depressive episodes, with current episode 間欠性抑うつエピソード(DSM‒5)を伴う、現在エピソードあり
      • With intermittent major depressive episodes, without current episode 間欠性抑うつエピソード(DSM‒5を伴う、現在エピソードなし
  • Premenstrual Dysphoric Disorder 月経前不快気分障害
  • Substance/Medication‒Induced Depressive Disorder 物質・医薬品誘発性抑うつ障害
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • With onset during intoxication 中毒中の発症
      • With onset during withdrawal 離脱中の発症
  • Depressive Disorder Due to Another Medical Condition 他の医学的疾患による抑うつ障害
    • Specify if 該当すれば特定せよ
      • With depressive features 抑うつの特徴を伴う
      • With major depressive‒1ike episode 抑うつエピソード(DSM‒5)様病像を伴う
      • With mixed features 混合性の特徴を伴う
  • Other Specified Depressive Disorder 他の特定される抑うつ障害
  • Unspecified Depressive Disorder 特定不能の抑うつ障害

出典:『精神神経学雑誌 第 116 巻 第 6 号(2014) 429‒457 頁』

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