コンプレックス とは | 意味・まとめ by wikiSmart ウィキスマート

心理学

コンプレックスとは、心理学者カール・ユングがキャリアの初期に作った概念であり、深層心理学において「感情によって色づけられた心的複合体」と定義されている。一般に混合されやすいが劣等感のことではない。言い換えれば、「ある特定の概念を中心に喜怒哀楽の感情を伴って連結している観念の総体」とでも言うことができ、感情を揺さぶるアイデアやイメージの集まりである。コンプレックスは、夢や症状の構築者であり、精神の構成要素であり、人間のあらゆる感情の源でもある。コンプレックスは比較的独立して動作し、意志に干渉し、記憶や意識のパフォーマンスを妨害する。ユング心理学(分析心理学)において、一番大きなコンプレックスは「自我」であるとされる。ユングは、コンプレックスそれ自体は否定的なものではないが、その影響は否定的であるが多いと強調した。

*コンプレックスの例:
例えば、過去 にいじめの経験がある人は、いじめとつらい感情が結びついてコンプレックスとなり、いつまでも心の奥底でくすぶっているかもしれない。その人がカウンセラーとなって、いじめの被害者の カウンセリングをするとなれば、コンプレックスが刺激されて冷静な判断・対応ができなくなる可能性がありうる。

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